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貿易知識ゼロでもわかる!インコタームズと貿易条件

2025 5/01
未分類 食品の輸入 食品の輸出
2025-05-01

先日、知人の商社に新卒で入社した貿易経験ゼロの社員さん向けに、どうやってインコタームズを説明すればよいか相談を受けました。貿易実務の本で知識を得ようとすると、最初に「わからない!」となるのが、英語交じりの文章が出てくるインコタームズかと思います。

貿易の世界で避けては通れない世界共通のルール、それが「インコタームズ(Incoterms)」です。
これは、世界中で使われている貿易の“ルールブック”のようなもの。
たとえば、フランスから日本へお菓子を輸入するとき、「どこまで日本側が責任を持って、どこからフランス側が責任を持つのか」をはっきり決めるためのルールです。

今日の記事は、貿易知識ゼロの人でもわかるような言葉で、インコタームズと貿易条件についてまとめてみました。「EXW」「FOB」「CIF」「DDP」という、インコタームズの中でも目にすることが多い4つの用語を中心に、できるだけわかりやすく説明します。

1. インコタームズとは?

インコタームズとは、”International Commercial Terms”の略で、国際的な売り買い(貿易)で使われるルールのこと。

たとえば、こんなときに必要です。

・日本の会社がフランスの会社からチョコレートを買う
・アメリカの会社にせんべいを売る
・イタリアからチーズを輸入する

世界中にはたくさんの国があり、それぞれの言葉や考え方が違います。
ゆえに、万国共通で使用できるルールが必要なのです。

2. なんのために使うの?

一言で言えば、「誰がどこまで責任を持つかを決めるため」です。

海外との取引では、商品を運ぶ途中で、

・壊れたり
・遅れたり
・輸送が止まったり

と、いろいろなことが起こります。

そういう時、「どちらの会社の責任?」ともめないように、最初からはっきりと「ここまでが売る側の責任」「ここからが買う側の責任」と決めておくのが、インコタームズの役割です。

3. よく使うインコタームズ4つ!

実際によく使われる4つの条件を、簡単な例と一緒に紹介します。

【① EXW(Ex Works)】

→「工場で渡したら売る側の仕事は終わり」

たとえば、東京にある工場で作ったせんべいをアメリカの会社に売る場合、「工場の門の前で商品を渡したら、もう売る側の仕事は終わり!」というのがEXWです。その後の運送・税金・通関などはすべて買い手であるアメリカの会社が手配します。

・売り手の仕事:工場で用意して渡すだけ
・買い手の仕事:そこから先のすべての工程

一番シンプルで売り手にとって楽な条件ですが、買い手には負担が大きいです。

【② FOB(Free On Board)】

→「船に乗せるまで売る側が責任をもつ」

たとえば、東京の港からアメリカにせんべいを送るとき、「船に乗せる」までは日本の会社が責任を持ちます。
そこから先、アメリカまでの船の手配、保険、アメリカ側の関税などは、買う側(アメリカの会社)がやるという取り決めです。

・売り手の仕事:商品を港まで運び、輸出通関し、船に積むところまで
・買い手の仕事:その後の輸送・保険・輸入通関など全部

【③ CIF(Cost, Insurance and Freight)】

→「船代と保険も売る側が負担する」

FOBに似ていますが、もう少し売る側が面倒を見ます。

せんべいを船でアメリカに送るとき、日本の会社が「(船の)運賃(Freight)」と「保険(Insurance)」も負担します。
アメリカの港に着いたあとの輸入通関や、港から倉庫の輸送は買い手の責任です。

・売り手の仕事:港への配送+輸出通関+運賃+保険
・買い手の仕事:アメリカの港での輸入通関手続きと倉庫への配送

【④ DDP(Delivered Duty Paid)】

→「買い手の家の前まで全部売り手がやる」

まるでネットショップで通販した時のように、日本の会社が「あなたの会社の倉庫までお届けします。税金もこっちで払います」と言うのがDDPです。

・売り手の仕事:出荷〜輸送〜保険〜通関〜納品まですべて
・買い手の仕事:何もしなくてOK

いちばん手厚い条件で、売る側の負担は大きいですが、買い手側にとってはこれほど楽な方法はありません。

4. どれを選べばいい?

実際の取引では、以下のように考えて使い分けます。

・売る側が初心者 → EXWやFOBにして、売り手の責任範囲や実務負担を少なくする
・買う側が初心者 → CIFやDDPにして、責任範囲や実務負担を売り手に任せる
・長い付き合いで信頼がある、双方が貿易に慣れている → もっともコストを抑えられる条件を採用して、コストをコントロール

どの条件を選ぶかは、会社の得意・不得意、物流ネットワーク、保険契約などにもよります。
経験が浅いうちは、条件を決定する前に必ず経験者に相談しましょう。

5. おわりに:インコタームズは、責任範囲を明確にするルール

インコタームズは、世界中の貿易で使われている共通のルールです。

簡単に言えば、

・誰が運ぶ?
・誰が保険に入る?
・誰が税金を払う?

という「責任範囲」を明確にするためのルールです。

最初は難しそうに見えるかもしれませんが、数多くの事例に触れて、用語に慣れてしまえばとてもシンプルです。
英語も混ざってきますが、意味がわかっていれば怖がることはありません。
貿易をする上では避けては通れないインコタームズなので、簡単な事例から、少しずつ学んでみてください。

【参考:インコタームズ2020では、以下11の貿易条件が定められています】

・EXW (Ex works):工場渡し
・FCA (Free Carrier):運送人渡し
・FAS (Free Alongside Ship):船側渡し
・FOB (Free on Board):本船渡し
・CFR (Cost and Freight):運賃込み
・CIF (Cost, Insurance and Freight):運賃保険料込み
・CPT (Carriage Paid To) :輸送費込み
・CIP (Carriage And Insurance Paid To):運送費と保険料込み
・DAP (Delivered at Place):仕向地持込渡し
・DPU (Delivered at Place Unloaded):荷卸込持込渡し
・DDP (Delivered Duty Paid):関税込持込渡し

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この記事を書いた人

NAOKO TAMURAのアバター NAOKO TAMURA Representative Director - Farul Inc.

貿易と食品ビジネスの専門家。東京外国語大学イタリア語学科卒業後、専門商社で食品と酒類の輸入に14年携わる。地域色豊かな生産者の商品を国境を越えて紹介したいという思いから、2012年に商社を辞めて独立。フリーランスを経て、2021年ファルール株式会社設立。

通算500品の商品開発、海外300社以上の工場訪問経験などを活かし、食品や酒類の輸入・輸出に関心がある中小事業者の新規事業立ち上げや海外との直取引、商品開発等のアドバイザーを務める。主なクライアントは日本国内の商社と小売チェーン、および、海外の食品とワインの生産者。

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