弊社の主な事業は、貿易と輸入食品ビジネスに関する総合的なコンサルティングサービス。しかし、これはと思った海外の商品で、特に日本に輸入者がいない時は、自社輸入もしています。そのひとつが、ご紹介する台湾パイナップルのお酢です。
まずは、このお酢について、私が思っていることを簡単にまとめます。
・飲んでも食べても美味しい
・身体にも環境にもやさしい
・原材料がシンプル
・発酵食品すごい
・パッケージがおしゃれ
・生産している台東がいいところ
・確かに高いけれど、この味を知ったら他のお酢ドリンクに戻れない
・生産者の楊さん一家、美味しいものを沢山知っているので、美味しくないものを自社で造るわけがない
このお酢との出会いは、2022年3月のフーデックス(※毎年3月に幕張メッセで開催される、日本最大級の食品展示会)、たまたま通りかかった台湾パビリオン。日本に短期渡航する海外のビジネスマンはほとんどおらず、輸入の前例がない食品の新規セールスが非常に難しかった時期でした。
お酢自体は日本にもイタリアにもあるので、特に珍しくはありませんが、気になったのはそのラインナップ。レモン、梅あたりは、まだわかるとして、台湾パイナップルに烏龍茶・・・?そんなお酢を見たことは、さすがに皆無。
マネキンさんに勧められるがままに舐める程度の試飲をしたところ、口の中に広がるやわらかな酸味と幾重にも重なる複雑みがあって美味しい。いつも買っている大容量のお酢とはまったく違う、繊細な風味。これなら自宅に常備して、炭酸で割ってちびちび飲んだり、酸味がそこまでほしくないお料理に使いたい。
横にいた台湾人の感想も、「今回の出展で面白い商品は、間違いなくこのお酢」とのこと。台湾人にとっても珍しい商品ということ?そうであれば、これは私のような小さな輸入者がストーリーを語って丁寧に売っていくべき商材。この生産者にコンタクトして、輸入を検討してもいいかもしれない。私はヨーロッパとのビジネスをメインにやってきたのでアジアは経験が浅いけれど、この商品には、クラフトマンシップが欠かせないイタリアのグルメ商材のような面白さを感じる。
そんなところから、私と秋醸慢慢ブランドのお付き合いが始まりました。
使っているのは台湾産の原料のみ。
お酢のもととなるお酒をつくる果物やサトウキビが台湾産なのはもちろん、醸造に使う昔ながらの甕(かめ)も台湾製の手作りです。
秋醸慢慢の故郷は、島の南東部に位置する台東県。自然豊かな景勝地として、台湾人の憩いの地域となっています。
この場所で製造することを決めたのは、すぐ近くに農場があり新鮮で良質の原材料を手に入れることができるからだそうで、こんな部分に秋醸慢慢のこだわりがあります。
果物の受け入れは丸のまま。自然農法もしくは有機農法で育てられた原料のみを使用しています。
さらに、お酢の製造場所と原材料の農場をすぐ近くに置くことによって、製造過程で出る原料の端材や酒粕を堆肥として再利用する、原料等の運搬距離を短くするなど、環境負荷をできる限り軽減することも大事にしています。
昔ながらの製法で造られているだけあって、原材料も非常にシンプルです。
台湾パイナップル酢の場合は「水(飲用水)、砂糖(中ザラ糖)、台湾パイナップル(台農17号 金鑚パイン)」のみで、これらの原材料が、静置発酵法による長い醸造と熟成の期間を経て、薫り高いお酢へと変貌を遂げるのです。
大量生産のお酢は数時間~数日で最終製品が出来上がります。
しかし、最初に原料をアルコール発酵させてパイナップルのお酒をつくり、その後に更に酢酸発酵させて完成させる秋醸慢慢のお酢は、最低でも1年の時間をかけて造られています。
ちなみに、お酢の製法そのものは伝統の静置発酵法ですが、製造工程の安全管理や最終製品の品質管理は21世紀の最新の技術を用いています。伝統と最新技術の融合によって、安全性が確認された昔ながらのお酢を皆様にお届けできるのです。
「ゆっくりと時間をかけてつくったお酢を、ゆっくり味わいながら、ゆっくりする時間をつくってほしい」
これが秋醸慢慢(ちょうにゃんまんまん)のお酢を造る、楊さん一家の願いです。
このブランドストーリーを日本で広めていくことを、弊社がお手伝いできればと思っています。この記事を読んでくれている皆様もぜひ一度、こだわりの台湾パイナップルのお酢を試してみてください。
以下ボタンから飛べる弊社のECショップにて、通販のご注文可能です。
(2023年7月現在、新商品のご紹介キャンペーンとして、送料を弊社負担で販売しております!)